いつでも素直に

乳がんと診断されてからの徒然。

はじめに

乳がんと診断された。

この事実を受け止めて、日々感じたままに思った事を記録していくことにしました。

 

事の始まりは3年前、2013年の3月。

ごく小さな、お米粒程の大きさのしこりを左胸の内側に発見したこと。

初めて見つけたしこりに不安を感じて旦那さんに相談したら、すぐに病院へ行くように言われ、

マンモグラフィと血液検査をしました。

その時の診断は異常なし。

しこりも石灰化しただけで、すぐに消えてなくなるとの判断でした。

 

それから2年半以上経った、2015年11月。

北斗晶さんの乳がん治療が世間の話題になりました。

(そう言えば私のしこりってどうなったのかな?)

ふと思い立って、それまで全く気にしていなかった昔のしこりを久し振りに触ってみると、

あれ?大きくなっている・・・?

 

でもこれって問題なしって言われたし?

ただちょっと大きくなっただけじゃない?

でも良性から悪性に変わることもあるって聞いたことがあるし・・・。

 

モヤモヤと悩みながら、それでも前回とは違って病院へ行く気にもなれず、

無料のガン検診でもあれば行ってみてもいいかな?

くらいの軽い気持ちでいようと自分で納得していました。

どうせ大したことはないはずだから、と。

 

そして7月、市のガン検診の案内が届きました。

とりあえず安心する為に行ってこよう。

そんな気持ちで挑んだら、

マンモグラフィとエコーの検査をした結果、

 

「細胞診もやってみた方がいいですね」

 

まあそうですよね。

しこりも大きく見えてますしね。

局所麻酔を打ち、注射器のような物で、エコーで場所を探りながら細胞を採取しました。

 

その結果が出たのが、昨日。

先生が一枚の紙を私に示しながら、

「前回してもらった細胞診の結果ですが、このように悪性でした。」

「今後の方針ですが、まずは転移をしていないかどうかで治療法が変わりますので、CTを撮っていただきます」

 

(ふ~ん・・・、悪性だったんだ~。変わっちゃったのか~)

この時、まだ事実を受け止めきれていなかったように思います。

まるで他人事のように感じていました。

 

旦那さんに合間にメールで報告しつつ、そのままCTを撮り、その診断結果では転移は認められませんでした。

その事に良かったとも感じず、むしろ何も感じず、今思えばテレビや映画でも見ているような心持でした。

全く実感が沸きません。

 

心配して会社を早退してきた旦那さんと、自宅へ帰って今後の事を話しているうちに、

(ああ、私、乳ガンになったんだ)

突然そう強く感じて、涙がこみ上げてきました。

しこりを見つけてから、何度もガンだったらどうしよう、なんて考えていたのに、

まるで現実味がなかったのだなと改めて思った瞬間でした。

 

これから考えなければならないことがたくさん出てくるでしょう。

なるべく自分を客観的に判断できるように、そんな気持ちを込めて、日々書いていこうかと思います。